外反母趾
外反母趾|ほねくま整骨院・はりきゅう院
外反母趾とは、足の親指(母趾)が小指側に曲がり、「く」の字のように変形し、母趾の付け根の腫れや痛みのために、靴を履いての歩行に支障をきたす状態をいいます。さらに悪くなると、足の裏に胼胝(タコ)ができたり、母趾が第2趾の下にもぐりこんだりすることもあります。原因としてはハイヒールなどの先の細い靴、性(9対1で女性に多い)、遺伝的要素が関係してきます。
最近ハイヒールを履く女性が多くなり、それにつれて外反母趾が増加しておりますので、靴の影響が最も考えられます。遺伝的影響として、足の形や足趾間の靭帯・筋肉の緩みや弱さなどによる軟部組織のアンバランスなどが考えられます。
治療方法としては装具療法と運動療法があります。中等度以上の外反母趾は、痛みが強くなったり、変形が進む事が多いので、予防することが重要です。
靴を選ぶことが最も大切で、ハイヒールや先の細いパンプスなどを避け、ヒールは3cm以下、趾が動かせる余裕があり、前後に滑らず趾の付け根の周りがきつくない靴を選びましょう。
装具療法|ほねくま整骨院・はりきゅう院
まず、アーチサポート(靴の中敷のようなもので、土踏まずの部分を少し高くする装具)は縦アーチ、横アーチの低下を防止し、痛みを和らげます。しかし、高くしすぎると、靴が浅くなり甲が当たったり、踵での支えが悪くなります。当院ではインサートを用意してあります。
運動療法|ほねくま整骨院・はりきゅう院
足趾でのタオルをつまみ寄せる訓練、ホーマン体操(ゴムバンドを両方の母趾にかけ、母趾を内側に動かす訓練)などがありますが、変形を元にもどす効果はなく、いずれも進行を遅らせる程度の効果です。それでも痛みが強くなる場合には手術を行うことになります。
執筆者:柔道整復師
千田瑞樹
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